
Nikon D750 AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8 ED
ƒ/4.0 80.0 mm 1/250 100
さて、一眼レフでアサギマダラ狙いなら単焦点望遠リアルマクロレンズ一択だと思います。
ニッコールの場合105mmがよく出回っていますが、200mm F4という望遠マクロレンズも存在します。
私自身はニッコールなら55mm F3.5、55mm F2.8、105mm F3.5、105mm F2.8の4本の単焦点リアルマクロを使った経験がありますが、現在手元に残しているのは105mm F2.8一本のみですね。
他メーカーではミノルタの50mm F2.8 とF3.5 、ペンタックスの50mm F4、SONYの35mm F2.8、CONTAXのマクロプラナー60mm F2.8C、Sプラナーの60mm F2.8などを使ってきました。
こられの中で最強だと感じたのはやはりS-Planarですかね?
あれは20世紀マクロレンズの最高峰と謳われた玉で、その描写も別格でしたね。
解像力が極めて高く、柔らかい描写が持ち味のミノルタのマクロも良かったです。
それらと比較するとAF Micro-NIKKOR 105mm Dタイプは解像力こそ少し甘いところはありますが、立体感、質感、トーン表現、ボケ味全てにおいて高得点でこれといった弱点も感じない玉です。
んでだ、、、、。
その優等生マクロレンズと、ズームレンズのマクロ域を比較してみようというのが今回の試みです。
最初の玉はAF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8 ED、ニコンの元祖大三元レンズで、80-200mmの望遠ズームでF2.8通しの明るさを誇ります。
最初の写真はワイド端80mmの絵です。
拡大してみるとピントはかなり怪しい^^;w
古い設計のレンズなので、マクロモードでも、最短撮影距離は1.5mと全く近接はききません。

Nikon D750 AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8 ED
ƒ/4.0 200.0 mm 1/800 100
こちらがテレ端、200mmです。
絞りはF4ですね。
F4でも結像はかなり甘いです。
その甘さを活かせるシーンなら良いですが、昆虫はどうかな?w
花ならあり得るか??

Nikon D750 AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8 ED
ƒ/2.8 200.0 mm 1/400 100
ソフトフォーカスフィルターをかましたような絵ですね。
絞りは開放です。

Nikon D750 AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8 ED
ƒ/2.8 200.0 mm 1/640 100
このレンズのボケ味が今ひとつと感じてしまうのは、最短撮影距離が1.5mと絶望的に寄りが効かないからですね。
昆虫狙いで1.5mだと対象を決めてフレーミング後に後退りしないとピントが来ないとか、、、。
普通に発生します^^;w

Nikon D750 AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8 ED
ƒ/2.8 200.0 mm 1/640 100
最短撮影距離、最大倍率でこのくらいですかね?
このレンズはスポーツ撮影とか、人物撮影、風景撮影向きという感じなのでしょう。
アサギマダラとかギフチョウ狙いの時はもう少し倍率が高いか、最短撮影距離が短い玉を選択すべきかもしれません。
昆虫狙いなら105mmマクロか200mmマクロが良いと思われます。

Nikon D750 AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF
ƒ/4.0 85.0 mm 1/320 100
こちらは標準ズームレンズでの作例です。
このレンズはワイド側がF2.8と明るく画角も24mmなので標準ズームとしての使い勝手は抜群です!
マクロ機能がテレ端85mm側に割り当てられているのも興味深いところです。
85mmで開放F値はF4ですね。
マクロモードの最短撮影距離は21cmですが、マクロモードにすると最短21cmから最長50cmの範囲に限定されてしまい、マクロを解除しないと遠景が撮影できません。
なので、この写真はマクロ域ではなく、通常撮影時の最短距離付近での映像です。
それでも50cmまでは寄れるので大三元望遠ズームよりは拡大率が高い感じです。

Nikon D750 AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF
ƒ/4.0 85.0 mm 1/320 100
絞り開放から切れ味は十分あります。
その代わり、ズームレンズっぽい感じで奥行きのない絵で、立体感も質感も希薄な感じです。
背景のボケ味も悪くはないですが、うるさい感じは否めませんね。

Nikon D750 AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF
ƒ/4.0 85.0 mm 1/250 100
解像力もそれなりにあり、切れ味も良いですが、やはりズームレンズの絵だなと思いますね。
85mmでF4だとボケ味は期待できないか、、、、、。

Nikon D750 AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF
ƒ/5.6 85.0 mm 1/400 100
切れ味は良いですね。
ボケもそれほど不自然な感じにはならないですけど、85mmだとF2くらいまで開きたい感じですかね?
物理的に105mm F2.8のほうがいかに有利かが理解できると思います。

Nikon D750 AF Zoom-Nikkor 28-200mm f/3.5-5.6G IF-ED
ƒ/5.6 200.0 mm 1/200 220
こちらは高倍率ズームのAF Zoom-Nikkor 28-200mm f/3.5-5.6G IF-EDです。
85mm F4の絵と比べると200mm F5.6の絵の方がボケ味的には有利だということがわかりますね。
大三元の最短撮影距離が1.5mなのに対して、このレンズの場合望遠200mmで最短44cmとマクロレンズ並みです!

Nikon D750 AF Zoom-Nikkor 28-200mm f/3.5-5.6G IF-ED
ƒ/5.6 200.0 mm 1/200 125
最短撮影距離でも切れ味はそれなりにあります。
ボケ味も開放F5.6の割には綺麗な方じゃないですか?

Nikon D750 AF Zoom-Nikkor 28-200mm f/3.5-5.6G IF-ED
ƒ/5.6 200.0 mm 1/200 125
まあ、単焦点マクロレンズに比べると描写的には物足りない感じはありますが、これ一本で広角28mmから望遠200mmまでシームレスに使えて、マクロモード切り替えとかも必要なくて使い勝手は相当良いですね。

Nikon D750 AF Zoom-Nikkor 28-200mm f/3.5-5.6G IF-ED
ƒ/5.6 200.0 mm 1/200 100
今回使用した3本のズームレンズの中では最も軽く、360gしかありません。
広角28mmはちょっと物足りないですけど、まあ、昨今のスマホがあればワイド側はいくらでもカバーできます^^;w

Nikon D750 AF Zoom-Nikkor 28-200mm f/3.5-5.6G IF-ED
ƒ/5.6 200.0 mm 1/200 140
軽くて取り回しが楽なので機動力もありますね!
背景がすっきりしていればそれなりの絵になるんじゃないですか?

Nikon D750 AF Zoom-Nikkor 28-200mm f/3.5-5.6G IF-ED
ƒ/5.6 200.0 mm 1/320 100
最短撮影距離も44cmなのでまだまだ寄れますぜ?
相手が逃げるけどね^^;w

Nikon D750 AF Zoom-Nikkor 28-200mm f/3.5-5.6G IF-ED
ƒ/5.6 200.0 mm 1/320 100
高倍率ズームレンズで、この絵が撮れる!w
このレンズとiPhone17無印とタッグを組めば撮れない絵はない!?w
そんな感じさえしてきます。
もちろん、単焦点マクロレンズには及びませんが。

Nikon D750 AF Zoom-Nikkor 28-200mm f/3.5-5.6G IF-ED
ƒ/5.6 200.0 mm 1/400 100
切れ味という点ではマクロにも負けてないんじゃないかな?
最新のは知らんけど^^;w

Nikon D750 AF Zoom-Nikkor 28-200mm f/3.5-5.6G IF-ED
ƒ/5.6 200.0 mm 1/200 220
まあ、ズームレンズの割にはいい線いってるよね?
そんな感じじゃないですか?

Nikon D750 AF Zoom-Nikkor 28-200mm f/3.5-5.6G IF-ED
ƒ/5.6 200.0 mm 1/200 100
こいつは、光と腕次第で化けるレンズだぞ!w
可能性を感じる。

Nikon D750 AF Zoom-Nikkor 28-200mm f/3.5-5.6G IF-ED
ƒ/5.6 200.0 mm 1/250 100
なるほど、こんな感じなのね?
今回はリアルマクロと3本のズームレンズを検証しましたが、アサギマダラ狙いなら105mmマクロF2.8とこのレンズの2本を持ってゆけばあとは不要だと思われますね。
空の駅白山、最後はiPhone11Proの絵で締めくくりです。
その3に続くぞ!w



















