白山七社は、白山比弯声辧憤譴竜棔∋阿竜棔法金劔宮(第一王子)、能美岩本神社(第二王子)の四社に加えて、中宮三社の白山別宮神社、佐羅早松神社、笥笠中宮神社を合わせて七社としているはずです。
このうち白山比弯声劼琉譴竜椶呂つては存在していましたが、三の宮に間借りしたまま居座ってしまい、現在の本宮の地名は三の宮になっておりまして、一の宮と三の宮が一体化している状態と言えますかね?
もう一つ、岩本神社(岩根宮)は元々は天狗壁の上にあったそうな、、、、。
それを確かめてみようと思いあたり、車を走らせました。
天狗橋を渡ってすぐに左折して進んでゆくと、大きな岩にトンネルを掘った場所に出ます。
この大岩こそが天狗壁であり、元々岩本神社はこの大岩の上に存在していたのだそうな、、、、。
トンネルの手前には岩本町 天狗壁の案内がありました。
ここから天狗壁の上部を目指してみましたが、藪で道は見当たらず、、、、、。
残雪期あたりじゃないと、ここを進むのは不可能だと感じました。
動画の方に様子をとらえてあります。
天狗橋の手前まで引き返して、天狗壁を対岸から眺めてみます。
これが天狗壁。
一眼レフでズームイン!
もし、あったとしても1000年近く昔の話かもしれないので、痕跡すら残ってない可能性は高そうです。
実際に、天狗壁の上に神社があった形跡とかの調査報告のようなものは全く見当たりません。
つとつとのブログさんによれば、天狗壁の上に元々お社があったのであれば、岩本神社、岩根宮という名前はおかしい、岩上神社とか?そんな名前が相応しいのではないか?
岩本、岩根であれば天狗壁の麓に存在してこそその名に相応しいはずと、、、。
色々と謎の多い天狗壁でございます。
もう一つ、白峰の風嵐地区に実は岩根神社という神社が存在する、、、、、。
今回はそれを確かめに向かいました。
白山公園線を白峰から市ノ瀬にに向かう途中、御前荘という温泉施設にほど近い場所です。
ちなみに、御前壮は2019年に閉業となりました。
ここが岩根神社です。
元々は岩根ノ宮と呼ばれていたらしいのですが、昭和の時代になって再整備されその際岩根神社と改名されたようです。
鳥居は石材で作られた立派なものです。
「岩根神社」と刻まれています。
大きな天然の岩に石段を設えてあります。
狛犬は右側が阿形です。
小さなお宮さんなので、狛犬がやたら大きく見えます。
元々は、中央に御前峰、左に大汝峰、右に別山のそれぞれの神社が祀られていたという話ですが、昭和の代になって中央のこの宮に合祀されたということです。
狛犬は、昭和6年7月 寄進者 白峰村 小田 松治郎とされています。
そういえば、白峰の小田さん(こださん)という人が私の昔からの知り合いにいました。
親戚縁者なのか?
お社のそばまで進んできました。
岩の上から境内を振り返る。
境内には泰澄大師腰掛けの岩がありました。
岩根神社の由来
当社は風嵐集落の産土神として伊弉諾尊 伊弉冉尊 菊理姫神をお祀りし 古来白山三所の社として広く白山登拝者の崇敬を集めた
養老元年(七一七年)白山開山の祖泰澄大師の創建により白山七社の内 岩根之宮としての由緒があり神迎おどり(国指定選択文化財)等白山まつり発祥の地でもある
天然の巨岩に鎮座し大欅がそびえ樹根は岩を垂下奇観を呈して国の天然記念物(昭和十八年)に指定された
昭和九年大洪水によりその巨根が洗掘され以来樹勢枯渇したが現在もその一部を残している
左右の巨岩にのせて白山三所(御前峰 大汝峰 別山)の社を奉斉したが後世中央巨岩(御前峰)に合祀された
昭和の代氏子風嵐区民の奉祀により 本殿 拝殿 弊殿及び鳥居等社殿 境内の修復整備に努めた
手取川総合開発手取ダム建設に併せ集落再編整備事業により昭和五十四年全戸移転 以後村内在住の氏子崇敬者により奉祀され現在に至っている
白山連峰眺望絶佳の地であり此処 自然休養村緑の村を訪れる人々の憩う場でもある
白山の恩恵に感謝し ひたすら世の平和と白山水系の安全繁栄を希うお社として祖先の遺徳に応え再整備の奉仕を行ない次代に継承するものである
謹 書
平成五年十二月吉日
岩根神社 氏子一同
こちらの岩は別山の宮が置かれていたところです。
横から見た本宮。
開道紀功碑
左側の大岩は二つに分かれているよに見えます。
こちらの岩は大きなケヤキの根と一体化しているように見えますね。
こちらは中央の大岩の裏側。
こちらも岩とケヤキの根が一体化していたことが窺われます。
昭和9年の大洪水でケヤキの大木は流されてしまったという話ですが、その根が未だに痕跡を残しているって?
すごくないですか???
天狗壁の上に岩本神社があったというのはいささか違和感を感じますが、こちらが岩根宮と呼ばれたのは、文字通り岩と根が一体化しているという意味では、疑問の余地がないと思われますね。
岩根神社 いわねじんじゃ
御祭神 伊弉冉尊 伊弉諾尊 菊理媛神
鎮座地 白山市白峰ソ81
氏子区域 白山市 白峰
由緒
大欅によりその根にて包みたるに見える巨岩は三巨岩であるところから、白山三山になぞらえ巨岩の上に奉祀してあるので岩根社と称した。
無格社岩根社であるのを昭和21年岩根神社と改称した。
白山七社巡り 白峰岩根神社 4K
イーハ陶房でくの