Time domain is tuned with Perlite

タイムドメインは、一つの現象です。

形だけ、真似してみても、タイムドメインの音にはならない、、、、。

タイムドメインという現象を再現して、初めてタイムドメインの音になる。

前回の実験結果から、意外な事実が判明したように思われます。

「全く逆のことをやってみたほうが、正しい場合がある」


何のことだか、わかりませんでしたが、一つわかった気がします。


Time domain is tuned with Perlite
黒:パーライト 赤:スーパーソル

吸音素材を工夫することで、タイムドメインでも、もっと低音が出せるようになるんじゃないか?

最初の、目的はそれでした。

スーパーソルと、コットンは、ほぼ同程度の吸収効果があることを確認していましたが、パーライトでは、大きな低域増強効果を確認することができました。

タイムドメインでありながら、低音も出るようになった??

確かに、低音は出てきたのですが、タイムドメインの音は死んでしまいました。

普通のFドメインの音?

しかしながら、Fドメインにしては、ユニットの取り付け位置等が微妙なので、Fドメインとしても、怪しい音です。

いわゆる、低音は出ているんですけど?

ベースの楽器としての音が、何かに埋もれているように聞こえてきました。

何に??

埋もれているんだ??

低音に埋もれている感じがします。

この低音という音は、本来自然界に存在しない音だと思います。

人工的に作られた音、それがFドメインで多く使われる、低音という音、、、。

ある方は、こんなことを言っておられます。


最後の桃源郷「共鳴管方式スピーカー」を考える

何を持って本当というのかと言えば、原音に近いということである。



本物の低音は速くて「素っ気ない」。これが重要である。

メーカー製のSPはブーミーな低音がする。

そのブーミーさをもってして、「音の厚みが〜」と悦に入るのがオーディオだということになっている。

実際には量より質の方が重要なのである。



この方は、Fドメインオーディオを追及されている方のようなので、Fドメインも追い込んでゆくと音の理想は、タイムドメインと同じ方向性になるかも知れないと、考えさせられました。

私が、Fドメインと呼んでいるのは、メーカー製のブーミーな低音という、この音のことです。

きちんと、追い込んでいけば、Fドメインも、原音に忠実な形になっていくんだろうと想像できます。


さて、タイムドメインに話は戻りますが、スーパーソルとパーライトのボイド管下部から出てくる音は、スーパーソルが200Hzから急降下なのに対して、パーライトの方は、なだらかに下降していて、50Hzあたりでも、それなりの音量が出ているように見えます。

なぜ?この状態だと、タイムドメインという現象は消えてしまうのか??

一つは、低音が出てきた分、エネルギーが分散してしまうのでは?

そんな感じがしてきます。

これは、現在の私の仮説なので、タイムドメインの定説ではありません。

今後、どのような実験をしていくかを、考えるにあたって、一つの仮説を立ててみて、それを実証してみるのが有効なのだと考えています。


低音を出すという作業は、スピーカーの仕事の中では、最も重労働で、一番エネルギーを使います。

磁気回路から、発せられるエネルギーは決まっているので、そのエネルギーを低域に使ってしまうと、加速度が落ちてしまう。

逆に言うと、スーパーソルの200Hzから急降下の特性は、低域が出ていませんので、その分、エネルギーを加速度に使用することに専念できる。

この状態で、タイムドメインが発動するのではないか??


これが、全く逆のことをやったほうが良い結果になるという話です。

タイムドメイン状態だった時は、確かに低音は出ていませんでしたが、楽器としての、ベースの音はきちんと出ていましたし、何よりも、音程がしっかりと聞き取れた。

Fドメインだと、ベースがもっとブイブイと強調された音が好まれるのかもしれませんが、タイムドメインのそれは、自然で軽い感じの音で鳴っていました。

それが、低域が出てきた時は、逆にベースが埋もれてしまう、、、、。


何故なんだろう??


Fドメインの人たちは、全力でタイムドメインを否定します。

腰高で、バランスの悪い、気持ち悪い音。

そんな印象でしょうか??

特に、長年Fドメインを聴き込んでいる人達に、そういう印象が強いように思います。


そういう人たちは??

どんな聞き方をしているのか??


まずは、低い音から、高い音まで、フラットに近いバランスが重視されます。

特に、位相の狂いが正確な音の再現を著しく阻害すると考えている向きがあるようです。

Yoshii9のような、正相の音と逆相の音が同じ距離から出てくる感じが許せないんでしょう。

あとは、音の質感とかですかね??


では、タイムドメインの音がリアルだと感じる人は??

どんな人が多いのか??


これまで、あまりオーディオに興味がなかったような人たちが、タイムドメインを聞いて、いい音だと評価する場合が多い。

これを持って子供だましと言われたり、カルト宗教のようだと言われたり、、、。


もう一つのタイプは、音楽家達でしょうか?

タイムドメインを支持する音楽家はたくさんいるようで、特に先日他界された、ジョージ マーティン氏が試作品を聞いて絶賛され、名だたるアーチストを何人も呼んで、皆に聞かせたところ、全員大絶賛だっという話が有名です。

彼らは、どんな聞き方をするのか?

音楽家達は、やはり音程を聞いているんだと思います。

正確に音程が聞き取れる。

そこに魅力を感じるんでしょう。


さて?

反対のことをやったほうが、正解の場合もある。

低域を諦めることで、得られるものとは??

何でしょうか??


加速度が音圧を生む


ここが一番の難題です^^;

加速度から生まれた音圧とは??

なんぞや??w


本物の低音が聞こえてくる!


本物の低音とは??

これは最初にFドメインの探求者が示した説によると、、、。

本物の低音は速くて「素っ気ない」。これが重要である。


Fドメインの方が言われてるんだから、間違えないと思います。


確かに、タイムドメインから聞こえたベースは早くてそっけない音でした。

低域が出ていた状態で、聞いたベースは、何かに埋もれている感じに聞こえました。

楽器の音がしなかった、、、、。


何に埋もれていた??

ノイズなんじゃないですかね?

どんなノイズ??

人工的に作られた、低音という名のノイズでしょうかね??


では??

タイムドメイン状態ではどうか??

こちらは低域が出ていません。

その領域は、無音!なんですね。

加速度が生み出す音圧というものは、それほど大きな音だとは思えません。

しかしながら、タイムドメイン状態だと、無音の領域に、その低音楽器が鳴ってくれるわけですよ。


逆に言うと、Fドメインだとノイズに埋もれないように、低音楽器の音を再現しようとすると、莫大なエネルギーが必要になる!

そういうことが言えるんじゃないでしょうかね??


これから、いろいろ検証していけば、もっといろんなものが見えてくると思われます。


とりあえず、現状で気づいたことを、書き留めてみました。


<追記>

この仮説は、次の実験によって完全に覆されてしまいました^^;