
TimeDomain Miniを3日間ほど聞き続けました^^;w
徐々に目を覚ますのかと思いましたが、あまり変化なしかな?
もちろん最初よりは、エージンされてきていると思います。
一言で言うと、ナローレンジな音、しかし、逆にそれが心地いいかも?
PC用スピーカーは、高域が出過ぎていて、聞き疲れする物が多い。
聞いていると1時間くらいで飽きてしまいます。
しかしながら、miniの音は、3日聞いても飽きないんですよね?
なんでだろうか?

ふと思い出したのが、DIATONE P-610Bという、1970年代初頭に発売されたユニットです。
これは、最初のモデルチェンジなので、初期型の登場は1958年です。
NHKが自社で定めたBTS(放送技術規格)に最初に合格し、勇名を馳せた。
WikiPediaより。
そういえば、NHKのスタジオのモニターは、20世紀はDIATONE 2S-305でしたね^^

ナローレンジな音で、初めて聞いたときは、「ゴミか??」と思いました^^;w
ところがしばらく聞いていると、その独特な世界観に、グイグイ引き込まれてゆくのです。
昭和の物のない時代の、質素な音ではあります。

アルニコの磁気回路を使っていますね。
耐入力3wのユニットを100w+100wのセパレートアンプで聴いていました。

再生帯域は80Hz〜13kHz
これを50L程度の密閉箱に入れると、モニタースピーカー的な音になります。
比べてみると、確かに高域も低域も出ていない、、、、。

それでも、耳が慣れてくると、いろんな音が聞こえてきます。
ある種独特なリアル感を感じました。
耳につく高域もなければ、低音がブンブン鳴って、信号を乱すようなこともない、、、。
上下を取り払うことによって、中域の情報がきちんと正しく再生されている感じの音でしょうか??
長岡鉄男氏は、こんなことを言ってました。
Fドメイン的な考え方ですけど、、、、、。
「例えば20Hz〜20kHzがフラットに再生されていれば、それはバランスの良いシステムだ
同様に100Hz〜10kHzがフラットであれば、それもまた、バランスのとれたシステムと言える」
下が出ないのであれば、あえて上も切り捨てることによって、バランスが取れるという話なんですね。
P-610Bは80Hz〜13kHzと、あえて上下を欲張らないことによって、一番聴かせたい帯域の密度を凝縮して、再生させるという手法を取っていたのでしょう。
聞き込んでいくにつれて、その密度の濃さがひしひしと伝わってきました。
オーディオは、欲張りで、上から下まで全部出したい!
という方向に進んで行ったのかな?
欲張らないことで、得られる心地よさ、、、、。
上も下も欲張らないから、正確な音が出せる!
懐かしい、昭和の時代の音ですね^^
TimeDomain Miniは、どこかP-610Bに通じるところがあるな^^;
Miniを三日間聞いていて、そんなことを思いました。
ただ、スケール感は極小になるので、リアリティも小さくなる感じかな?w
やはりPCスピーカの音です^^;
Lightとどちらが好みかと聞かれれば、迷わずLight!と答えますね^^;w