【CES】米Power Air Corporation,燃料電池を使った携帯機器向け外付け充電器を発売へ,燃料は亜鉛 - 電子部品テクノロジ - Tech-On!
 米Power Air Corporationは「International CES 2008」において,燃料電池を使った携帯機器向け外付け充電器「ZPAC 40」を展示した。
接続した携帯機器に合わせて出力電圧を調整可能。
電力容量は40Whと高く,携帯電話機であれば10回以上フル充電が可能という。2008年9月に出荷を開始する。
小売業者などへの卸価格は,さまざまなコネクタに対応するケーブルを同梱したもので30米ドル,ケーブルなしのもので20米ドルを予定している。

 同社の燃料電池の特徴は,アノードに亜鉛(Zn),カソードに空気を供給すること。電解質膜は不要で,電解質膜の代わりにKOH溶液を電極の間に満たす。
ダイレクト・メタノール型燃料電池(DMFC)とは違い,プロトン(H+)ではなく,OH−の移動により発電するのが特徴である。発電の原理は以下の通り。

 カソード側:1/2 O2 + H2O + 2e- → 2OH-
 アノード側:Zn + 2OH- → ZnO + H2O + 2e-
 全体での反応:Zn + 1/2 O2 → ZnO
 反応式から分かるようにCO2の発生がなく,燃料のZnは可燃性ではないため安全性が高いとしている。

 外付け充電器は,外形寸法が約102mm×63.5mm×19mmで,重さは約310g。発電可能な時間は90日。発電していない状態であれば2年間は保存できるという。
燃料電池自体は一体化しており,リサイクルも可能としている。

同社はこのほか,この亜鉛を用いて定格出力1kW級の燃料電池システムも展示ブースで披露していた。


ほぉほぉ、亜鉛と空気が反応することによって、発電するんですね!
40Whですか??

手元にあるメタハイバッテリーが、1.2V 1450mAhと書かれていますけど?
1500mWhと言うことでしょうか?
つーことは1.5Whと理解して良いのか?

そう考えて構わないのであれば、バッテリーとしての容量も、従来の充電式バッテリーに比べれば、かなり大きいと言うことでしょうか??

ZnOを還元して、元のZnとしてリサイクルする際に、どのくらいのエネルギーが必要になるのか?
この辺も、興味深いですね。


 

Comments

    • Tsutomu's comment
    • 2008年02月07日 10:07
    • KOH・・・
      まさしくアルカリ燃料電池ですね。
      技術的には十分研究されているし、スペースシャトルにも使われている技術なので問題も少ないですね。
      最大の問題は、KOH。
      水酸化ナトリウムよりも強アルカリな水酸化カリウム。一般では安価な水酸化ナトリウムに置き換わっていっているのに、水酸化カリウムでなければいけない理由はなにか・・・???
      (石鹸の場合、油とのなじみやすさ、反応速度の関係でKOH入れるようです)

      強アルカリによる亜鉛酸化の促進で、大量の水素が必要なだけかも。
    • でくの's comment
    • 2008年02月07日 10:19
    • ああ!
      アルカリ燃料電池ですか!

      シャトルに搭載されているという話も昔聞きましたね。
      何となく、使えそうには見えるのですけど、KOHが何かの拍子に漏れだしたら、、、、。
      かなりやばい感じでしょうか?

      いずれにしても、危険性を考慮すると、使い道は限定されるのかな?

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