さて、コイズミ無線で購入したTGメタルを実装した感想を報告しておきます。
ユニットとの接合は、ホットボンドで止めてあります。
ホットボンドなら、はがすのが比較的容易です。
と言うか、くっつけるのが大変でした^^;
冬場だと、メタルが冷たくて、接合する前に固まってしまいます。
そこで、石油ファンヒーターでメタルそのものを加熱して、ある程度熱くなったところで接合したら、うまくいきました。
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ワイヤーを使って、ユニットとダクトを固定します。
このダクトがそのまま、バスレフのダクトとなって外部に出ます。
後ろから、ネジをきったパイプが顔を出したところで、ジョイントで締め付け固定します。
実際に音を出してみましたが、初めは低音がスカスカで、「なんじゃこりゃ?」
と言う感じになってしまいました、、、、、。
失敗か?w
しばらく聞いていると、まるでエージングした後のように、低音が出始めました。
それでも、少しもの足らない感じかな?
ある程度、エージングが進んでいるユニットにもかかわらず、エージングのやり直しって?
どういう事でしょうか?
実際にF特を測定してみました。
上が鉛実装前、下が鉛実装後です。
低域が大きく落ち込んでいるのは、バスレフのダクトの形状が、以前は直管だったのが変則的に口径が変化しているためだと推測されます。
内部にもうダクトを納めるスペースが確保できなくなったので、ダクトを外側に付けてみました。
あれこれ実測しながら、調整して行きます。
上のグラフは、黒が鉛実装前、赤い線が鉛実装後の物を重ね合わせた物です。
下のグラフが最終的に、チューニングした物。
全体的に中域が落ち込んでしまいましたが、低音部はなんとかバランスを確保している感じでしょうか?
ちょっと微妙ですねぇ、、、、。
高域がこれだけ伸びていると、せめて50Hzまではフラットに持っていかないと、バランスは取れません。
それが出来るのが、このユニットのすごい所なんですけど、この小さな箱では無理ですかね?
音そのものは、鉛実装、ユニットの完全固定、硬質で共振しないエンクロージャーの音。
と言う感じです。
(どんなんだ?w)
タイムドメインほど高速な音ではありませんけど、以前のように時間軸のずれを感じることは無いように思います。
感触としては、何かピュアオーディオな雰囲気になりました。
濁りや歪みが感じられない音でしょうか?
比較してみるために、パイオニアのミニコンポをチューンナップしてみました。
スーパーソルをめいっぱいエンクロージャー内に詰め込んで、ダクトをストローでチューニングしてあります。
F特から見れば、かなり使えそうな音に見えます。
ユニットそのものも、がっしりとした高級感のあるユニットでかなり力が入ってる感じですね。
スーパーソルと、ダクトのチューンの効果は確かに低音の躍動感、量感ともに効果が感じられます。
2WAYで高域側も実用十分に伸びています。
安心して聴ける音ですね。
しかしながら、聞きこんでいくうちになんだか飽きてしまう音ですねぇ、、、、。
悪くは無いんですけどね、、、。
色々交換しながら、聴き比べてみましたが、やはりSA/F80AMGの方が、ピュアで勢いもあり、何よりも全体が一体感のある音で迫ってきます。
定位や存在感も十分に感じられます。鉛の威力なんでしょうね。
あと、もう少し低域が伸びてくれるか、高域のピークが落ち着いてくれたらかなりの完成度だと思いますけどね。
とりあえず、ここのところはこのシステムがうちのメインになってます。