Fドメインでは、音の良し悪しは評価できない。

F特がフラットだからといって、それが良い音とは限りません。

しかしながら、音のバランスという点では、一つの目安になることは確かです。

とりあえず、測定してみることで、何か見えてくるのではないかと、、、、。





まずは、ALTEC CF404-8A 約5Lバスレフ仕様。

こちらは、Fドメイン的に最適な音になるようにチューニングしてあります。

聴感では、結構リアル感の感じられるALTECらしい音という感じでしょうか?

音が軽くて、スピード感のある感じ。

測定は2chリスニングポジションです。





リスニングポジションでこの特性なら、チューニングはうまくいっていると言えるでしょうか?

低域は50Hzまで伸びていますが、アンプ側で少しだけブーストがかかっています。

KA-9300は強力な電源を積んでいますので、多少低域を持ち上げても質が劣るようなことはありません。

ただ、タイムドメインと比べると、音の定位感が希薄というのか、存在感がちょっと薄い感じがします。

Fドメインの場合、左右のスピーカーの中心、二等辺三角形の頂点の部分で試聴しないと、音場は乱れてしまいます。

ちょっと首を振っただけでも、位相が狂ったりするのがわかります。

定位感が希薄なのを解消する手段としては、ホーン型のスーパーツィーターで8kHz以上を補ってやれば、かなり改善されます。

音として、聞こえるか聞こえないか?

そのくらい微弱な音で、空気感は激変しますね。

ここでは、そういう追求の仕方はしておりません^^;





PIONEER PE-101A 約20L トールボーイバスレフ仕様。

箱もでかく、磁気回路も強力、センターコーンに金属を使っているので、2WAYてきな音でしょうか?

高域も澄んで伸びがあり、低域の重心もより低くなる感じでしょうか?

その分、ALTECと比較すると、躍動感は少し劣るかも?





箱が大きいだけあって40Hzまで伸びてきますね。

CF404-8Aはポップストーンを使って、箱の中の内面反射の影響を排除してありますが、こちらの箱は全く手をつけていません。

特性を見てみると、何やら定在波の影響らしきものが現れているように見えます。

3kHzあたりに分割振動のピークが見受けられます。

高域は綺麗に20kHzまで延びていますね。

だからと言って、定位感がALTECより優れているとは感じられません。

同じような箱型のシステムでも、音の感触はCF404−8Aの方がタイムドメインに近い音に聞こえます。

PE-101Aは、いかにもFドメインっぽい鳴り方をしますね。

それが悪いというつもりはありません。

この音が心地よく感じる人は少なくないでしょう。

よりタイムドメインに近い音のALTECは廃業してしまい、いかにもFドメインらしい音を出しているものは、生き残っていますからねぇ、、、。






ALTEC A2723  タイムドメイン仕様

このユニットのMMSはわずかに1.2gしかありません。

CF404−8Aも同様ですけど、エッジはALTEC伝統の柔らかいクロスエッジ(布エッジ)が使われています。

エッジが柔らかいと、箱型のスピーカーでは、低音が出にくくなるようです。

その代わり、コーン紙の反応は素早くなり、立ち上がりが鋭くなります。

そこが、ALTECのリアリティなんですけど、逆にALTECは低音が出ない、、、、。

それだけでFドメインマニアたちは離れて行ったんですかね?

このユニットは、Fドメイン仕様の箱で使うと、やたらとハイ上がりな音で、低域はスカスカです^^;

ただ、リアリティはすごいです!

Fドメイン的には、バランスの悪いユニットですかね??





さて、Fドメインだとハイ上がりなユニットですけど、これがタイムドメインだと、これだけフラットな特性になります!

タイムドメインの方は、別のアンプで駆動しているので、トーンコントロールや低域のブーストは一切かけていません。

それでも、低域も30Hzくらいまでは音になっていると思います。

F特を意識してチューニグしたわけではありません。

聴感で、より良い音になるように追い込んでいきました。

楽器の音がよりリアルになるよう、意識しています。

ウッドベースの音は惚れ惚れする鳴り方をしますし、ドラムやハイハットの音などは、そこで叩いているのか??

スティックが当たる瞬間の、破裂音みたいなものが、ものすごい生々しさで飛んできます!

Fドメインとは次元の違う音!

音の違いは、実際のFドメイン仕様のものと聞き比べれば、歴然です。

F特で比較してみても、明らかにリスニングポジションで、こちらの方が上質な音であることが予見できますね。






FOSTEX Fe83en タイムドメイン仕様。

Fe83enは、MMS1.6gで市販の8cmユニットの中では最軽量な部類になります。

それでいて、強力な磁気回路を積んでいるわけですから、ALTECを凌駕する音になるに違いないと、導入したわけですけど^^;

どうも違う、、、、、。

ALTEC A2723がFドメイン仕様にするとハイ上がりでバランスの悪い音なんですけど、Fe83はFドメイン仕様で、バランスの取れる音になります。

それは、いろいろ実験しましたので、なるほどバランスの取れたユニットなんだなと、、、、。

こちらは、ALTEC A2723ほど、追い込んでチューニングしていません。

どうしていいのか??

見えてこない、、、、。





特性はこんな感じ。

確かにこんな音です。

悪くはありません。

普通に聴けますけど、ALTEC A2723と聴き比べると、ちょっとリアリティが感じられないかな、、、。

でも、比べなければ、ちゃんと鳴ってますけどね^^;

やっぱりエッジが硬いのかな、、、、。

ユニットを変えてみるか??w





さて、こちらはALTECの5cmユニットです。

ユニットに名前は付いていません。

と言うか?記載がありません^^;

これも、オリジナルはハイ上がりというか、低域が全く出ないちょっと偏った音のユニットです。

それが、タイムドメインにしたら、なんで??こんなに中低音が出るの??

びっくりするくらい、性格が化けました^^;

ちょっと中低域が分厚すぎるので、調整して多少は緩和されたはずです。

今回は、こいつのチューニングのための測定です^^;

どんな音になっているのか??





中低域の盛り上がり!

エベレストか??www

なるほどねぇ、、、、。

この山が邪魔して、タイムドメインらしさが完全に発揮できていない!

山を潰す方法は、二つあると思います。

一つは、管を長くしてピークを低い方に持って行く。

全体的なバランスも良くなるでしょう。

しかしながら、サイズが大きくなってしまいますね。

もう一つは、逆に管を短くしてしまう。

現在この長さなのは、ユニットのMMSを0.8gと予想して、800gのグラウンドアンカーをぶら下げています。

アンカーの都合でこの長さなのです。

もっと系の大きなアンカーを使えば、全体の長さを短くすることは可能です。

管を短くしてしまえば、山は潰すことができるはずです。

その分、より低い音は出なくなります。

それでも、タイムドメインらしいスピード感のある音になれば、低域が出ないことよりも、得られるメリットの方が大きんじゃないか??

そんな風に予測してるんですけど^^;

さて?

どうしたものか、、、、、。