NAIMA ERIC DOLPHY

1987 JAZZWAY made in Italy

後にCDとして再発になっているみたいですが、これは1987年イタリアのレーベルから発売されていたものですね。

音質はCDの方が良好なようです。

アナログ盤も、悲観するほど悪くはないです。


DOLPHY and COLTRANE

収録曲

NAIMA - 15:12

TRIPLE MIX - 8:20

ODE TO CHARLIE PARKAR - 5:28

G.W - 5:58

SEREN - 7:38


PARSONEL

Eric Dolphy as, bel, fl

Donald Byrd tp

Nathan Davis ts

Marxhall Royal as bel

Jacques Dieval p

Jacques B. Hess b

Franco Manzecchi ds et al Recorded in Paris, in Jun 1964

上記のうちTRIPLE MIXだけは、1960年11月にニューヨークで録音されたもの、それ以外は1964年6月中旬、パリで録音されたと表記されています。

LAST RECORDINGSと同じ日のセッションだと判断して間違えないでしょう。


NAIMA

ドルフィーのバスクラのソロで始まります。

アドリブを入れながら、ふんだんに時間を割いた聞き応えのあるソロです。

LAST DATEのフルートのソロが白鳥の歌だと書きましたが、こちらは、ドルフィーのバスクラリネット版白鳥の歌と言えるんじゃないでしょうか?

これは、ジョン・コルトレーンの曲です。

それからメンバー全員でテーマをリフレインして、ドナルドバードのTPのソロが結構長い時間続きます。

リズム隊は、どういうわけか、ラテンっぽいリズムを刻んでいます。

ドルフィーはラテンJAZZとコラボしたアルバムを2枚ほど出していますので、それほど意外というわけではありません。

このリズム隊は、安心して聴ける音だな^^;w

続いてネィサン ディビスのアルトのソロ、ドルフィーのソロ、ドルフィーのソロとドラムの絡み合いも、なかなか玄人っぽくて好感が持てますな^^;w

ドルフィーのソロが不自然に途切れて最後のテーマに戻ったような??

ハサミ入れたか??







TRIPLE MIX

どういうわけか、1960年11月にニューヨークで録音されたらしいものが、2曲目に入っています。

これは、ブルーノートから発売された「OTER ASPECT」にも同じ日のセッションが収録されていたはずです。

ロンカーターとの、ちょっと実験的なセッションという感じでしょうか?

録音は悪いですね^^;

ロンカーター以外のメンバーは、表記さえされていません、、、、。



ODE TO CHARLIE PARKER

こちらもドルフィーのフルートのソロから始まります。

ジャッキーバイヤードの曲ですが、ドルフィーは何度もこの曲を演奏していますね。

この曲に関しては、リズム隊、ピアノとカルテット形式での演奏です。

ドルフィーは初めから終わりまで、フルートを演奏し続けています。

終盤あたりのソロは、LAST DATEのソロに負けず劣らずというか、この場に及んでまだ新しい奏法を編み出したかのような、新鮮で美しいソロを聞くことができます。

ちょっとびっくりしました!

なんだこの境地は??







G.W

これは、LAST RECORDINGSと同じテイクなのか?

それとも別テイク??

収録時間が3秒ほど短い、、、、、。


SERENE

この曲もLAST RECORDINGSに収録されています。

収録時間は5秒ほど短いですね^^;


さて、微妙な一枚ですよね??w

今更、血眼になって探すような代物とは思いません^^;

もちろん、このアルバムでしか聞けなかった、NAIMAやODE TO CHARLIE PARKERは貴重なんですが、今となっては、完全版の、Complete Last Recordings in Hilversum & Paris 1964が出ているので、上記2曲を聴きたかったら、こちらを買ってしまった方が手っ取り早いです。


ところで、ドルフィーがNAIMAを演奏しているのが、ちょっと意外な感じがしました。

最後の最後になって、無二の親友であるコルトレーンの曲を選んだんでしょうか?

このNAIMAは、とても深い意味があるように感じます。


エリックドルフィーは1964年6月29日に、ベルリンで病に倒れ急死してしまいますが、その後、彼のバスクラリネットとフルートは、遺族の意向で、無二の親友であるコルトレーンに送られたそうです。

そのコルトレーンが此の世を去るのは、1967年7月17日、ドルフィーの死から、わずか3年後のことでした。

よく、エリックドルフィーは道半ばで逝ってしまったのに対して、ジョンコルトレーンは、なすべきことを成し遂げての最後だったという人がいます。

なるほど、二人の生涯を比較すると、それももっともかなと思われます。

コルトレーンがある程度恵まれた環境で音楽活動を展開できたのに対して、ドルフィーのそれは決して恵まれたものとは言えませんでした。

ドルフィーは求道者ですから、その歩む道は、自ずと、険しく困難な道になります。

そして、求道の道に終わりはなく、ドルフィーの死の後も果てしなく続いているんだと、、、、。

だからこそ、今もなお、エリックドルフィーは、我々を先導し続けていると感じるわけです。

まだこの先に、果てしなく続く道があるんだよと、、、、。


今回、LAST RECORDINGS、MAIMAを改めて聞き返してみると、このアルバムはメンバーに恵まれているなと思います。

最後の最後に、満足のいく演奏が実現できたことは、残されたものたちにとっても、嬉しいことです。


さて、ジョン コルトレーンの遺作として知られているアルバムが、EXPRESSIONですね。

DOLPHY and COLTRANE

コルトレーンは最後のアルバムの中で、TO BEという楽曲を収録しています。

そこで、コルトレーンはフルートを演奏しているんですね。

そう、それこそが、ドルフィーの形見のフルートなんです。





エリックドルフィーは、最後にMAIMAを演奏し、コルトレーンは、最後に、彼の形見のフルートを手にした。

それぞれの道を歩んだ二人でしたが、その生涯の最後に、お互いにメッセージを残しあっていたんです。

彼らが、無二の親友だった。

そのことだけは、確かなんだと、、、、。





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Complete Last Recordings in Hilversum & Paris 1964