ERIC DOLPHY LAST DATE

収録曲

EPISTROPHY ー 11:15

SOUTH STREET EXIT ー 7:10

THE MADRIG SPEAKS , THE PANTHER WALKS ー 4:50

HYPOCHRISTMUTREEFUZZ ー 5:35

YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS ー 11:20

MISS ANN ー 5:25



Artist:Credit

Han Benin:Drums

Kenny Clarke:Composer

Gene DePaul:Composer

Eric Dolphy:Clarinet (Bass), Composer, Flute, Primary Artist, Sax (Alto)

Nat Hentoff:Liner Notes

Misha Mengelberg:Composer, Piano

Thelonious Monk:Composer

Don Raye:Composer

Don Schlitten:Photography

Jacques Schols:Bass

Chuck Stewart :Photography

Desmond Strobel:Design


DOLPHY and COLTRANE

エリック・ドルフィー(Eric Dolphy、1928年6月20日 - 1964年6月29日 )は、ジャズのバスクラリネット、アルト・サックス、フルート奏者。

アメリカ合衆国ロサンゼルス生まれ。

卓越した技巧と独特のアドリブフレーズで知られる。

それまでクラシックにおいて使用されるのが主だったバスクラリネットをジャズの独奏楽器として用いたことは、後のジャズ奏者に多大な影響を与えた。

彼の独特な音楽観から、時にフリー・ジャズに分類されることもあるが、基本的には音楽理論に則りアドリブを展開していくスタイルである。

Wiki Pediaより

6月29日は、エリックドルフィの命日にあたる。

すでに彼の死から半世紀以上が経過しているのか、、、、。

実は、私はエリックドルフィーのコレクターでありまして、彼の名前がクレジットされているアルバムを60枚以上持っています^^;

我が半生において、最も影響を受けた人物、それがドルフィーなのです。

いつか、ドルフィーのことを書こうと思いながら、今日に至ってしまいました。

できれば50年忌にはじめられれば良かったのですが、まあ、今からでも遅くはないでしょう^^;

初っ端にラストデートはないやろ??w

LAST DATEはドルフィーの中でも、名盤といわれていますが、私自身はあまり聞く機会はなかったかもしれません。

ドルフィーの最後、、、、。

受け入れたくない事実でもあります。

しかしながら、改めて聞き返してみると、これは名盤ですね!

録音状態も、まあまあいい方じゃないでしょうか?

バックのリズム隊は、ちょっとアマちゃんぽいけど、なんとかリズムは刻んでいますかね?

ピアノのMisha Mengelbergは、いい味出していると思います。

それでは、実際に視聴しながら、感想を書いてみます。


EPISTROPHY

セロニアスモンクの曲ですね。

ドルフィーのバスクラリネットのソロが縦横無尽に独走している感じ。

テンポは割とスロー。

最後とは思えない、気力に満ちた演奏です。

ドラムとドルフィーの掛け合いで、ちょっとずっこけそうになりました^^;w







SOUTH STREET EXIT

テンポは、アップテンポに変わります。

ドルフィーはフルートに持ち替えていますね。

Misha Mengelbergのピアノソロが光ります!

この人は、なかなかの実力派ですね。

流れるような、美しいソロが聞かれます。

続いて、Jacques Scholsのベースのソロがありますが、普通にリズムを刻んでいるだけですね^^;

Han Beninのドラムソロ、ぎこちないな、、、、。

おかずを入れてきますが、やはりこけそうになります^^;w

ドルフィーのフルートは、安定してますね。

美しいです。






THE MADRIG SPEAKS , THE PANTHER WALKS

この曲では、ドルフィーはアルトに持ち替えています。

清流のせせらぎのような、なめらかなソロが続きます。

指の動きが見えないほどの、超絶技巧!

そんな感じでしょうか?

ドルフィーは、練習の虫だっと言われています。

何度も繰り返し繰り返し、指の動きを確認していたんでしょうね。

こんなに、早く指が動く人を、私は他に知りません。

最後のテーマは、まるで空を飛んでいるかのような浮遊感で、どこかに飛び去っていく感じで終わりますね。





HYPOCHRISTMUTREEFUZZ

なんとも、意味不明なタイトルです^^;

コンポーザーはピアノのMisha Mengelbergです。

やはり、このピアニストは強者ですね。

流れるように奏でてみたり、急にジグザグに蛇行してみたり、ぴょんぴょんと飛び跳ねてみたり。

ソロがユニークですね。

後から、ドルフィーのバスクラがソロで入ってきます。

ちょっとMisha Mengelbergの楽曲のイメージに合わせて、いつもとは違う感じで演奏しているようにも聞こえますが、ソロ後半では、やっぱ俺はこれだ!的に、超絶技巧に戻りました^^;

テーマはモダンで、やはりジグザグだったり、飛び跳ねたり、ダンサブルな感じかな?





YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS

ドルフィーのフルートのソロで始まり、Jacques Scholsのベースは、弓で弾いています。

弓で弾いてくれた方が、粗が出なくて助かりますね^^;w

しかし、このフルートのソロは、音楽の歴史に一つの金字塔のような、輝きを残す名演と言えるでしょう!

テンポはスローテンポですね。

白鳥の歌というのは、こういうことを指すんだろうな、、、、。

鳥のさえずりのような、自由で、浮遊感のある演奏ですね。


Misha Mengelbergのピアノソロは、ドルフィーに感化されてか、急にモダンな演奏に変化したように聞こえます。

どことなく、セロニアスモンクのようなフレーズが時々聞こえたような^^;

かと思うと、彼にしか出せないような、斬新なフレーズも入ってきますね。

最後にテーマが流れた後、再びベースとのデュオ、最後はドルフィーのフルートのソロです。

この最後のソロが、宝石のように美しい、、、、。





MISS ANN

この曲は、ライブでもなんども演奏していますが、ブッカーリトルとの鉄板双頭クインテット「Far Cry」というアルバムに収録されている曲ですね。

リズミカルで、口ずさみたくなるような軽快なテーマが特徴の曲です。

リトル&ドルフィー、Far Cryは、彼の黄金時代と言ってもいいでしょう。

その最高の相棒を、わずか23歳で亡くしたことは、ドルフィーにとって、どれだけ無念なことだったのか?

計り知れません、、、、。

自分自身が一番輝いていた時代、その時代の曲を最後に持ってきてます。

軽快で明るいテーマの曲調で、綺麗に締めくくった感じですかね?





この曲の後、ドルフィーの肉声で、あの有名なフレーズが聞こえてきます。


"When you hear music, after it's over, it's gone in the air. You can never capture it again."

(一度演奏が終わると、音楽は宙空へと消え去り、二度と取り戻すことはできない)

ちなみに、このフレーズは、実際の演奏とは無関係のインタビュー番組からとったという話です。


何が言いたかったんでしょうか?

取り戻すことができないから、一心不乱に音楽と向き合うのでしょうか?

私が、この言葉から感じるものは、エリックドルフィーは「求道者」であるということです。

ただひたすら、音楽の真実を追い求める。

それは、この大宇宙を貫いている、大生命と一体化するということだと思います。

鳥や、獣や、植物たちがそうしているように、そうすることで、初めて魂は解き放たれて、融通無碍、自由自在の境地が開けてくるのだと、、、、、。

ERIC DOLPHY 彼こそは、音楽で悟りの境地を開いた人と言えるのかもしれませんね。

だからこそ、その演奏は21世紀になっても、全く古びることを知らず、いや、過去、現在から未来に渡って、我々を先導し続けている!

そう思います。

一流ミュージシャンになると、共演者も当然一流!

それが常識ですよね?

しかしながら、ドルフィーは、下手したら大学のジャズ研??みたいな類とも共演しています。

逆にすごくないですか??

普通のジャズメンなら、こんなリズム隊じゃ演奏できない!!

そう言ってボイコットしますよね??

エリックドルフィーという人物は、どんな困難な状況も、すべて受け入れる度量を持っていたんですよ。

共演者に左右されない、不動の境地と言えるのかもしれませんな^^;



さて、ラストデートですけれども、これは、間違えなく名盤だと思いますね!

ドルフィーはミンガスのグループに参加しながら、ヨーロッパツアーで名演を数々残してきましたが、その後、単身で欧州に残りました。

残念ながら、共演者に恵まれず、ようやくMisha Mengelbergという、異才に出会って、もう一花咲かせられるのかと思った矢先に、病で倒れてしまいます。

確かに、無念としか言いようがないのだけれど、最後にLAST DATEが残されたことが、今となっては、最後の奇跡と言えるんじゃないでしょうか?

この録音の、わずか1ヶ月も経ないうちに、ベルリンで演奏中に倒れ、世を去ることになるんですね。

しかし、このLAST DATEが彼の最後の音源ではなく、その後LAST RECODINGSというアルバムが1987年になって、発売になります。

もちろん、コレクターである私は、LAST RECODINGSと、収録漏れになってしまった数曲をNAIMAというタイトルで発売されたものも、所有しています。

次回は、LAST RECODINGSをご紹介したいと思います。



Amazonレビュー

文字通り晩年(Last Date)の作で、公式アルバムとしては遺作である。

ブッカー・リトルやジョン・コルトレーンらとの共演作品でも独特な音使いによる非常に個性的なアドリブを展開する奇才、エリック・ドルフィがオランダを訪れ、現地の優れたジャズ・ミュージシャンらと共演したライヴ録音。

アルト・サックスのほか、フルートなども操るマルチ・リード奏者ドルフィのトレード・マークでもある、バス・クラリネットから始まる「エピストロフィー」の孤高のユーモア感。

一方うって変わって美しい音色を聴かせるフルートは、バラード「ユー・ドント・ノー・ホワット・ラヴ・イズ」で堪能できる。

ピアノのミシャ・メンゲルベルグもドラムのハン・ベニンクも、後のヨーロッパ・フリー・ジャズ界を背負って立つ逸材だが、ここではドルフィを立てる伴奏が素晴らしい。

ラストにはドルフィの肉声が。「音楽は空(くう)に消え、二度と捉えることは出来ない」と、ジャズの本質を語る。

この27日後、ドルフィは祖国に帰ることなく、ベルリンにて死去。(高木宏真)


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ERIC DOLPHY LAST DATE