情報活用対策(第10回)[田淵義朗氏]/SAFETY JAPAN 2005 [コラム]/日経BP社
“公益性”に基づいた個人情報の活用を考えよう〜小学生殺人事件を教訓に“子供の命を守る”個人情報活用を〜

 子供の連れ去りや殺人事件が多発している。各地でさまざまな防犯への取り組みが行われているが、子供を守るうえで、個人情報保護法の壁が立ちはだかっている。いまこそ、子供の命を守るために個人情報の公益性に基づいた活用を考えるときだ。
田淵義朗氏/ネット情報セキュリティ研究会会長
12月21日公開

通学路の常識が非常識に変わった

 2005年12月8日に放映されたNHK「クローズアップ現代」は、セキュリティとはそもそも何なのか、について改めて考える上でとても参考になる番組内容だった。「子供の通学路が危ない!」ことにフォーカスし、最近頻発する小学生の殺人事件をテーマにして、子供の命と安全をどう守るかという話だった。

 「通学路」はそもそもどのように決められるのかという話である。決める上で重視されてきたのは子供の交通安全であり、結果として車の通行量が少ない道路を通学路として定めてきたのだという。逆にいえば、人気(ひとけ)の少ない、日中でも通行量の少ない道路が、全国各地で多く通学路になっているというのである。


これは、深刻な問題です。
交通事故から子供の安全を守るという、従来の考え方では、逆に「犯罪者の餌食になる可能性が高くなる!」

環境のバランスが崩れると同時に、人間の精神のバランスもおかしくなってきているように感じます。

豊かな環境とは?
いったい何だったのでしょうか?

快適な生活??
それは違う気がします。

冬でも暖かく、夏でも涼しい、、、、、。
でも、それは自分の部屋の話です。

クーラーが増えれば増えるだけ、外気温は逆に高くなります。
ヒーターを焚いただけCO2が排出されます。

自分さえよければ?それでよい??
暑いのを我慢できない、寒さには耐えられない、忍耐と言うことが苦手な現代人。

私は、家電量販店の修理受付をしていますが、生活家電が壊れると、物や販売店やその店員になりふり構わず当たり散らす人を時々見かけます。
自分の快適感を脅かすことに関しては、断じて許すことが出来ない!
ここぞとばかりに、日頃の鬱憤まで晴らしているのでは?と思わずにいられません。

しかしながら、最近、こんな話を聞きました。
超未熟児で生まれた、双子の子供の話です。

二人とも超未熟児で生まれたために脳性麻痺があり、車椅子の生活を強いられているというお話です。
それだけでも、かわいそうだと思いましたが、、、、、。
そのうちの一人は、生まれつき呼吸器に障害があり、自発呼吸が出来ず、呼吸を機械に頼っているのだとか、、、、。
機械の力を借りなければ、呼吸さえ出来ないのです。

その子が9歳になって、体力も十分についてきたので、自発呼吸が出来るように手術をすることになりました。
両親の、心配は計り知れない物があったと思います。

手術は無事に終わり、子供は自分の力で呼吸が出来るようになりました。
手術室から出てきた子供は、小さくVサインをして、にっこりと笑って見せたそうです。
両親は、手術が成功したことに対して、感謝の念が沸いてきたと、、、、、。

しかしながら、その両親の感謝の念が、看護士の話を聞いた時に全く違う感情に変わってしまったというのです。
看護士の話はこうです。

「○○ちゃんは、本当に偉かったんですよ!
 手術が終わって、自分の体から取り外された機械に向かって、小さな両手をあわせて
 『9年間、僕の呼吸を支えてくれて、お世話になりました。本当にありがとうございました』
 合唱して、そんな風に言ったんですよ」

この看護士の、言葉の前に両親は愕然としたそうです。

手術が成功してありがたかった、この感謝の念がとても薄っぺらな物にしか思えなかったと。
この子供が、自分を支えてくれた機械に対して、自然に口をついて出た感謝の言葉。
それは、真実の言葉であり、本当の感謝の念だと感じられたと、、、、、。

自分の子供から、「感謝する」と言うことを、まざまざと教えられて、両親は自分たちの感謝の足りなさを思い知らされたそうです。

物に感謝する。
果たして?家電から恩恵を受けている我々に、どのくらいそう言う気持ちがあるのでしょうか??

動いて当たりまえ!
壊れたら、ただのゴミ!!
さっさと捨てて、新しいのを買うだけだが、捨てるにも金がかかる、厄介者でしかない!!

こういう感情を持っていると思われる人に、毎日のように接触しています。

なにか?
間違っていませんか???

ましてや、そんな純真な気持ちを持った子供が、犯罪者の餌食になる!!!!
見直さなければならないのは、我々自身の心です。
我々大人が、子供達が安全に暮らせる環境を創造して行く義務があると!

何が出来るのかは?分かりません。
でも、何かできるはずです。
考え方を変えましょう。

何か出来るはずです。
何が間違っているのか?
気づくべきです。