contax Planar 85mm F1.4

デジカメが進化して、受光素子が高密度化してその画像がどれほど鮮明になって行ったとしても、どうしても実現できないのが「ぼけ味」です。

背景や前景のぼけは、焦点距離が長くなるほど大きくぼけます。
望遠の200mmくらいになると、合焦範囲以外は完全にぼけてしまいます。
このぼけを生かして、主題をより引き立たせる事が可能になるわけです。
また、前玉レンズの口径が大きく明るい物ほど大胆にぼけてくれます。

ところが1/2.5インチのCCDの場合、35mm換算での400mmが実際の焦点距離は70mmくらいですから、ぼけ方は標準レンズ並みとなります。
しかもレンズの口径は一眼に比べればかなり小さい物になってしまうでしょう。

フィルム面が大きければ大きいほど、美しいぼけが実現できますので、コンパクトデジカメでぼけを狙うのはほぼ不可能に近くなってしまいます。

このぼけに関しては、APS-cサイズのデジカメと35mmフルサイズのデジカメでさえ大きな開きがあります。
またぼけ味に関しては、ズームレンズはほぼ絶望的で、せいぜい3倍ズームの特定の焦点距離だけがなんとか美しく表現できるという感じになってしまいます。

多くのメーカーのサンプルではテレ側(最大望遠側)にズームした場合、背景の2線ぼけ(ぼけの芯が2重に写る)が顕著になる傾向が強いように感じます。
うちのCool Pix E5000も60mm相当のあたりでは、きれいにぼけますが、テレ側に振ると2線ぼけになってしまいます。

美しいぼけ味は、単焦点レンズのみに許される特権と言えるでしょう。

contaxレンズの場合中望遠以上はもちろんですが、50mmのプラナー独特の深度のあるぼけ、ディスタゴンの広角レンズでさえ解放で使いたくなるような美しいぼけを描写してくれます。



サルトリイバラは刺があります。
刺さるとかなりきついので、安易に近づかないよう注意が必要です。